子犬をお迎えしたあとの毎日で、いちばんの基本になるのがごはんです。
はじめて子犬と暮らすご家族にとっては、「ちゃんと食べてくれるかな」「量はこれで合っているのかな」と気になる場面もあると思います。
いぬむすびの子犬は、お迎えできる時期には、基本的にドライフードをそのまま食べられる状態でお渡ししています。
ただ、お迎え直後は環境の変化や緊張によって、一時的に食欲が落ちることがあります。
まずは、お迎え時にご案内したフード・量・回数を基本にしながら、食欲・便の状態・体重の増え方を見て調整していきましょう。

お迎え後も、まずは同じフードを同じように
いぬむすびの子犬は、お迎え可能な時期には、基本的にドライフードをそのまま食べています。
そのため、お迎え後も、まずは同じフードを同じように与えてください。
新しいおうちに来た直後は、次のような理由で食べる量が少なくなることがあります。
- 移動による疲れ
- 環境やにおいの変化
- ご家族への緊張
- 遊びすぎや睡眠不足
- 食器や食事場所の変化
- おやつやウェットフードの与えすぎ
お迎え当日からたくさん遊ばせると、疲れや興奮でごはんを食べられなくなる場合があります。
最初の1週間は静かに休ませ、なるべく決まった時間と場所で食事を与えましょう。
この時期の過ごし方は「お迎え直後1週間の過ごし方」で詳しくご案内しています。
ごはんは基本的に1日2回です
いぬむすびでは、基本的に朝と夕方の1日2回でごはんを与えています。
お迎え後も、急に回数や時間を変えず、できるだけそれまでの生活リズムに近い形で続けてください。
食事時間の例
- 朝:7時〜9時ごろ
- 夕方:17時〜19時ごろ
ご家庭の生活に合わせて多少前後しても構いませんが、毎日大きく時間が変わらないようにすると、子犬の生活リズムが整いやすくなります。
食後は排泄しやすいタイミングでもあります。
食べ終わったら、しばらくサークル内で見守り、トイレへ誘導しましょう。
ごはんの量はお迎え時のご案内を基準にしてください
子犬のごはんの量は、月齢だけでなく、体重、成長速度、運動量、便の状態などによって変わります。
お迎え時に、現在食べているフードと1回あたりの量をご案内しますので、まずはその量を基準にしてください。
毎日確認したいこと
- 食べた量
- 食べ終わるまでの時間
- 食後の様子
- 便の硬さと回数
- 体重の増え方
- お腹が張りすぎていないか
- 痩せてきていないか
成長期の子犬は、体が大きくなるにつれて必要な量も増えていきます。
いつまでも同じ量のままでは不足することがあるため、体重や便の状態を確認しながら、少しずつ調整してください。
フード袋に記載された給与量は、あくまで一般的な目安です。増やすときは一度に大きく変えず、数グラムずつ様子を見ながらがおすすめです。

フードの量は、最初に計って「目安」を作りましょう
フードの量は、最初にキッチンスケールでグラム単位を確認しておくと安心です。
同じカップ1杯でも、フードの粒の大きさや入れ方によって重さが変わるためです。
一度きちんと計っておけば、その後は計量カップなどで「いつもの量」をおおよそ把握できます。毎回スケールで計る必要はありません。
ただし、カップの目安には注意点があります。
入れ方やフードの粒によって少しずつ量がずれたり、成長で必要な量が増えているのに「いつもの量」のままになっていたりと、目安は時間がたつほど実際とずれてきます。
子犬の成長は早く、必要な量も少しずつ増えていきます。
目安に頼りきりにせず、週に1回はスケールで計り直して、目安を作り直してください。
あわせて、体重の増え方や便の状態を見て、量そのものも見直していきましょう。
フードの量の考え方
- 最初は量を確認:キッチンスケールでグラム単位を計る
- 普段は目安でOK:計量カップなどで「いつもの量」を把握する
- 週に1回は計り直し:スケールで目安を作り直し、成長に合わせて量を調整する
食欲が落ちているときは、あらためて計量すると、どのくらい食べたか・どのくらい残したかを正確に把握できます。
動物病院に相談するときにも、「いつもの量」と「実際に食べた量」が分かると診察に役立ちます。
新鮮なお水をいつでも飲めるようにしてください
子犬がいつでも水を飲めるよう、サークル内には給水器または水皿を用意してください。
給水器を使う場合も、実際に水が出ているか、子犬がきちんと飲めているかを毎日確認しましょう。
お迎え直後は給水器に慣れていなかったり、緊張して飲む量が減ったりすることがあります。
心配な場合は、倒れにくい小さな水皿を併用してください。
水分摂取で確認したいこと
- いつも通り水を飲んでいるか
- 急に大量の水を飲んでいないか
- まったく飲んでいない状態が続いていないか
- 給水器が詰まっていないか
- 水皿をひっくり返していないか
水は毎日交換し、給水器や水皿も清潔に保ちましょう。
お迎え直後は食欲が落ちることがあります
環境が変わった直後は、普段より食べる量が少なくなることがあります。
元気があり、少量でも食べていて、便や水分摂取に大きな異常がなければ、まずは静かに休ませながら様子を見ます。
元気があり、水を飲めていれば、1回食べないことはそれほど珍しくありません。
ただし、次のごはんの時間になっても食べない(2回続けて食べない)場合は、様子を見続けず早めに動物病院へ相談してください。
また、食べないことに加えて、元気がない、震える、ふらつく、嘔吐や下痢があるといった症状がある場合は、回数にかかわらず早めの受診をおすすめします。
詳しくは「動物病院へ相談した方がよい状態」をご確認ください。
食べないときに試せること
食欲が落ちているときは、いきなり別のフードへ変更するのではなく、まずは現在のフードを食べやすくする工夫を試します。

1. 静かな場所で与える
人が何度も通る場所や、テレビの音が大きい場所では、落ち着いて食べられないことがあります。
食事中はサークル内などの決まった場所で、静かに見守りましょう。
家族が囲んで見つめたり、何度も声をかけたりすると、かえって緊張する子もいます。
2. 少量のぬるま湯でふやかす
ドライフードを食べにくそうにしている場合は、少量のぬるま湯を加えて、少しやわらかくしても構いません。
完全にペースト状にする必要はありません。香りが立ち、少し食べやすくなる程度から試してください。
熱湯は使わず、子犬が安全に食べられる温度まで冷ましてから与えます。
ふやかしたフードは傷みやすいため、長時間置いたままにせず、食べ残しは片付けましょう。
3. 犬用ウェットフードやペースト状おやつを少量混ぜる
食欲が落ちているときは、犬用ウェットフードや犬用のペースト状おやつを少量混ぜると、においが強くなり、食べやすくなることがあります。
ただし、混ぜる量が多すぎると、次のようなことがあります。
- トッピングだけを選んで食べる
- ドライフードを食べなくなる
- お腹を壊す
- 食事全体の栄養バランスが変わる
あくまで食べ始めるための補助として、少量から使ってください。
毎回たくさん混ぜないと食べなくなってしまった場合は、与え方を見直しましょう。
4. フードを人肌程度に温める
ウェットフードを混ぜた場合などは、食事全体を人肌程度に温めると、香りが立って食欲が出ることがあります。
熱くなりすぎないよう、与える前に必ず温度を確認してください。
電子レンジを使った場合は、部分的に熱くなっていることがあるため、よく混ぜてから与えます。
5. 食器を見直す
食器の深さ、材質、におい、動きやすさが原因で食べにくい場合もあります。
次のようなときは、食器を変えてみましょう。
- 食器に顔を入れるのを嫌がる
- 食器が動いて、追いかけながら食べている
- 首輪や迷子札が食器に当たる音を怖がる
- プラスチックのにおいを気にしている
- 耳が食器の中に入りやすい
キャバリアは耳が長いため、成長後は口が狭く、少し高さのある食器が使いやすい場合もあります。
お迎え直後は、安定感があり、子犬が無理なく顔を下げられる高さのものを使用してください。
6. 1日分の量を小分けにする
一度に食べられない場合は、1日の合計量を大きく増やさず、一時的に回数を分けて与える方法もあります。
ただし、食事を一日中置いたままにしたり、食べるたびに別のおいしいものを追加したりすると、食事のリズムが崩れやすくなります。
回数を増やす場合も、時間を決めて与えましょう。
食べないたびにトッピングを増やさないでください
子犬が食べないと心配になり、次々に違うものを混ぜたくなるかもしれません。
しかし、ペースト状おやつを追加する、ウェットフードを増やす、おやつを乗せる、人の食べ物を加える……という対応を繰り返すと、「待っていればもっとおいしいものが出てくる」と覚えてしまう場合があります。
食欲が落ちた原因が、単なる好みではなく、体調不良である可能性もあります。
食べない状態が続く場合は、味を変え続けるよりも、食欲以外の症状を確認し、必要に応じて動物病院へ相談してください。
おやつやガムの与えすぎに注意してください
お迎え直後は、ご家族とのコミュニケーションやしつけのために、おやつを与えたくなると思います。
しかし、子犬の体はまだ小さく、少量のおやつでも食事全体に与える影響が大きくなります。
おやつやガムを与えすぎると、次のような問題につながることがあります。
- 主食を食べなくなる
- 軟便や下痢になる
- 嘔吐する
- カロリーを取りすぎる
- 硬いものを丸飲みする
特にお迎え後の数日間は、まず普段のフードをきちんと食べられることを優先してください。
しつけのご褒美には、1日のフードの一部を取り分けて使う方法もあります。
フードは急に変更しないでください
お迎え直後は、生活環境そのものが大きく変わっています。
そこへ同時にフードの変更が重なると、食欲低下や軟便が起きたときに、環境変化が原因なのか、フードが原因なのか分かりにくくなります。
特別な事情がなければ、まずは食べ慣れたフードを継続してください。
フードを変更するとき
新しいフードへ変更する場合は、便の状態を見ながら、現在のフードに少しずつ混ぜて切り替えます。
- 最初:現在のフードを中心に、新しいフードを少量
- 数日後:新しいフードの割合を少し増やす
- 問題がなければ、さらに割合を増やす
- 軟便や嘔吐が出た場合は、切り替えを止めて相談する
というように、急がず進めてください。
療法食やアレルギー対応食などへ変更する場合は、自己判断ではなく、動物病院の指示に従ってください。
食べ残したフードは置きっぱなしにしない
決まった時間に食事を出し、食べ終わったら片付ける習慣をつけましょう。
長時間置いたままにすると、次のような問題があります。
- 食事時間が決まらない
- 食べた量を把握できない
- 虫やほこりが入る
- トイレのタイミングを予測しにくい
食事時間を区切ることで、食欲の変化にも気づきやすくなります。
便の状態も一緒に確認しましょう
ごはんの量や内容が子犬に合っているかを見るうえで、便の状態は大切な目安です。
確認する項目
- 回数
- 硬さ
- 色
- におい
- 血や粘液の有無
- 異物が混じっていないか
フードの量を急に増やしたり、おやつやウェットフードを多く与えたりすると、便がゆるくなることがあります。
一方で、寄生虫、感染症、誤飲などが原因の場合もあります。
食事内容だけで判断せず、下痢が続く、元気や食欲が落ちる、血便や嘔吐がある場合は動物病院へ相談してください。

動物病院へ相談した方がよい状態
子犬は成犬よりも体力の余裕が少なく、体調が短時間で変化することがあります。
次のような状態がある場合は、自己判断で長く様子を見ず、動物病院へ相談してください。
早めに相談したい症状
- まったくごはんを食べない・2回続けて食べない
- 食べる量が極端に少ない状態が続く
- 元気がなく、ぐったりしている
- 震えやふらつきがある
- 嘔吐している
- 下痢が続いている・水のような便や血便が出る
- 水も飲めていない
- 咳や鼻水がある
- 呼吸が苦しそう
- お腹が大きく張っている
- 誤飲や誤食の可能性がある
- 歯ぐきや舌が白っぽい
- けいれんしている
受診するときは、次の内容を伝えられるようにしておくと診察に役立ちます。
- 最後に食べた時間と量
- 最後に水を飲んだ時間
- 嘔吐や下痢の回数
- 便や嘔吐物の状態
- 元気や睡眠の様子
- 誤飲の可能性
- 現在与えているフードやおやつ
可能であれば、便や嘔吐物、食べ方の様子を写真や動画に残しておきましょう。
いぬむすびへご相談いただく場合
お迎え後に、次のようなことがありましたら、公式LINEからご相談ください。
- 普段の食べ方と違う
- フードの量が分からなくなった
- これまでどのように与えていたか確認したい
- お迎え前の食事内容を知りたい
元気がない、嘔吐や下痢がある、まったく食べないなど、体調不良が疑われる場合は、いぬむすびへの返信を待たず、動物病院へ連絡してください。
まとめ
ごはんの基本は、「お迎え時にご案内した内容を、急に変えないこと」です。
大切なポイント
- お迎え時にご案内したフードを継続する
- 基本は1日2回、決まった時間に与える
- カップの目安はずれてくるので、週に1回はスケールで計り直す
- 成長に合わせて少しずつ量を調整する
- 新鮮なお水をいつでも飲めるようにする
- 食欲が落ちたら、休息と食事環境を見直す
- ウェットフードやペースト状おやつは少量にとどめる
- おやつやガムを与えすぎない
- フードを急に変更しない
- 食欲だけでなく、便・元気・水分摂取も確認する
食べない状態に加えて、元気がない、嘔吐や下痢がある、震える、ふらつくなどの症状がある場合は、早めに動物病院へ相談してください。
ごはんのことで迷ったら、公式LINEからどうぞ
量の確認や「これまでどう与えていたか」など、お気軽にご相談ください。