子犬をお迎えいただいた直後は、ご家族にとってとても嬉しい時間です。
ただ、子犬にとっては、これまで過ごしていた環境から離れ、新しいおうち・新しいにおい・新しい音・新しいご家族に囲まれる、大きな変化の時期でもあります。
特にお迎え後の最初の1週間は、環境の変化によるストレスや緊張から、食欲が落ちたり、便がゆるくなったり、夜鳴きをしたりすることがあります。
この時期に大切なのは、たくさん遊ばせることよりも、まずは安心して休める環境を整えてあげることです。

最初の1週間がいちばん大切です
子犬はまだ体力も免疫力も十分ではありません。
新しいおうちに来たばかりの時期は、見た目には元気そうでも、実際には緊張や疲れを感じていることがあります。
お迎え直後は、次のような変化が出ることがあります。
- 食欲が落ちる
- 便がゆるくなる
- 夜鳴きをする
- 落ち着かず、そわそわする
- いつもより寝る時間が長い
- 逆に興奮して、なかなか眠れない
これらは、環境の変化によって一時的に見られることも多いものです。
まずは焦らず、子犬が安心して過ごせるように、静かで落ち着いた環境を作ってあげましょう。

お迎え当日は、無理に遊ばせない
お迎え当日は、ご家族みんなで触りたくなったり、抱っこしたくなったりすると思います。
しかし、子犬にとっては移動だけでも大きな負担になります。
お迎え当日は無理に遊ばせず、まずはサークルやケージの中で落ち着かせてあげてください。
お迎え当日に控えたいこと
- 長時間の抱っこ
- 家族全員で順番に触ること
- たくさん遊ばせること
- 来客に会わせること
- 大きな音やにぎやかな環境
- 部屋の中を自由に走らせること
かわいい時期だからこそ、つい構いたくなりますが、最初は「かわいがる」より「休ませる」ことを優先してあげてください。
最初のトイレができるまでは、ケージ内で見守りましょう
お迎え後、まず大切にしたいのがトイレです。
新しいおうちに来たばかりの子犬は、どこでトイレをすればよいのか分かりません。
最初からお部屋の中を自由にさせてしまうと失敗しやすくなり、その場所をトイレとして覚えてしまうことがあります。
そのため、いぬむすびでは、最初のトイレができるまではケージやサークルの中で見守ることをおすすめしています。
サークルの選び方や配置は「お迎え前に準備するもの」でもご案内しています。

トイレに誘導しやすいタイミング
トイレには、成功しやすいタイミングがあります。
- 寝起き
- ごはんの後
- 水を飲んだ後
- 遊んだ後
- そわそわしているとき
- 床のにおいをかぎ始めたとき
このようなタイミングで、トイレの場所へ誘導してあげましょう。
成功したら、その場ですぐに優しく褒めてあげてください。
時間が経ってから褒めても、子犬には何を褒められたのか伝わりにくいため、「成功した直後」に褒めることが大切です。
失敗しても叱らないでください
トイレに失敗しても、叱らないであげてください。
叱られると、子犬は「トイレをしたこと自体が悪い」と受け取ってしまい、隠れて排泄するようになることがあります。
失敗したときは静かに片付けて、においが残らないように掃除しましょう。
そして次に成功しやすいように、トイレの場所や誘導のタイミングを見直してあげてください。
睡眠時間をしっかり確保する
子犬は、たくさん眠ることで体力を回復し、体を成長させています。
お迎え直後は特に疲れやすいため、しっかり眠れる環境が必要です。
子犬は1日の多くの時間を寝て過ごします。寝ているときはできるだけ起こさず、静かに見守ってあげましょう。
寝ている子犬を起こさない
寝顔がかわいくても、寝ている子犬を起こして触ったり、抱っこしたりするのは控えましょう。
睡眠が足りなくなると体調を崩しやすくなるだけでなく、興奮しやすくなったり、落ち着きにくくなったりすることもあります。
夜鳴きがあっても、構いすぎない
お迎え直後は、夜鳴きをすることがあります。
急に環境が変わり、不安を感じているためで、数日から1週間ほどで落ち着いてくる子が多いです。まずは静かに見守りましょう。
ただし、夜鳴きのたびに毎回すぐ抱っこしたり、声をかけ続けたりすると、「鳴けば来てもらえる」と覚えてしまうことがあります。
夜鳴きのときに確認したいこと
- トイレをしたい様子はないか
- 暑すぎないか、寒すぎないか
- 水が飲める状態か
- 体調が悪そうではないか
- ケージの中が安全な状態か
体調に問題がなさそうであれば、過度に構いすぎず、落ち着ける環境を整えて見守りましょう。

食欲が落ちることがあります
お迎え直後は、環境の変化や緊張で食欲が落ちることがあります。
いぬむすびでは、お迎えいただける時期には、基本的にドライフードを食べられる状態でお渡ししています。それでも、新しいおうちに来た直後は、いつも通りに食べないこともあります。
まずは、お渡し時にご案内したフード・量・回数を基本にしてください。
急なフードの変更や、おやつの与えすぎは、お腹を壊す原因になることがあります。
食欲が落ちているときは、フードをぬるま湯で少しふやかしたり、犬用のウェットフードやペーストを少量混ぜたりすると、食べやすくなる場合があります。
※まったく食べない、元気がない、嘔吐や下痢をともなう場合は、様子を見すぎず早めに動物病院へご相談ください。
便がゆるくなることがあります
お迎え直後は、環境の変化によるストレスで便がゆるくなることがあります。
移動・緊張・睡眠不足・遊びすぎ・食事内容の変化などは、お腹の調子に影響しやすいものです。
一時的に少し便がゆるくなる程度で、元気も食欲もある場合は、まずは落ち着いて様子を見ながら、生活リズムを整えてあげましょう。
ただし、下痢が続く・便に血が混じる・嘔吐がある・ぐったりしているようなときは、様子を見すぎず早めに動物病院へご相談ください。子犬は体が小さいため、下痢や嘔吐が続くと脱水や低血糖につながることがあります。
受診の目安は、このページ下の「動物病院へ相談した方がよい症状」にまとめています。
室温と環境を整えましょう
子犬は、体温調整がまだ得意ではありません。
人が快適に感じていても、子犬が過ごす床に近い場所では、暑すぎたり寒すぎたりすることがあります。
温度・湿度の目安
- 室温:20〜24℃前後
- 湿度:40〜50%前後
- エアコンの直風を避ける
- 温度計は子犬の高さ(床の近く)に置いて確認する
- 暑がっていないか・寒がっていないか、様子を見る
特に夏場や冬場は、室内でも体調を崩すことがあります。
ケージやサークルの中に、子犬が自分で暑さ・寒さを避けられる場所を作ってあげると安心です。

動物病院へ相談した方がよい症状
お迎え後しばらくは、毎日、食欲・便・元気・呼吸の様子などを見てあげてください。
いつもと違う様子が続く場合は、早めにかかりつけの動物病院へ相談しましょう。
早めに相談したい症状
- ごはんを食べない
- ぐったりしている・元気がない
- 嘔吐が続く
- 下痢が続く・水のような便・血便が出る
- 咳をしている・鼻水が出ている
- 呼吸が苦しそう
- けいれんしている・ふらつく
- 歯ぐきや舌の色が白っぽい
子犬は体調の変化が早いことがあります。
判断に迷う場合は、自己判断で長く様子を見ず、動物病院へご相談ください。
最初の1週間は「少し物足りないくらい」で大丈夫です
お迎え直後は、たくさん遊ばせたり、いろいろな場所へ連れて行ったりしたくなるかもしれません。
しかし最初の1週間は、子犬にとって、新しい生活に慣れるための大切な時間です。
- しっかり寝る
- 決まった場所でトイレをする
- 決まった時間にごはんを食べる
- 安心できる場所で過ごす
- ご家族の声や生活音に、少しずつ慣れる
まずは、この基本を大切にしてあげてください。
少しずつ慣れてくれば、子犬の表情や動きも落ち着いてきます。焦らず、子犬のペースに合わせて、新しい生活を始めていきましょう。
まとめ
お迎え直後の1週間は、子犬にとって大きな環境変化の時期です。
この時期に無理をさせず、安心して休める環境を整えることで、その後の生活もスムーズになりやすくなります。
大切なポイント
- お迎え当日は、無理に遊ばせない
- 最初のトイレができるまでは、ケージ内で見守る
- トイレに成功したら、すぐ褒める。失敗しても叱らない
- 寝ているときは起こさない
- 食欲や便の変化を毎日見る
- 気になる症状があれば、早めに動物病院へ相談する
子犬との生活は、最初から完璧にできなくても大丈夫です。
まずは、子犬が「ここは安心できる場所」と感じられるように、静かに見守りながら少しずつ慣らしてあげてください。
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